「勢い」って何だ?
起業したキッカケについて
時々、インタビューなどで聞かれることがありますが、
いつも
「勢いと自惚れで独立した」
と答えてきました。
私が独立した20年前は、
まだ起業ブームなどなかったですし、
しっかりと「事業計画書」を作って事業を起こしたわけでもありません。
本当に未熟だったな、と思うし、
20年前の私に
「もう少しこうしたらいい」とアドバイスしてあげたいことは
山のようにあります。
あまりに何も知らなさすぎました。
けれども。
そうは見えないかもしれませんが、
小学生の頃から
「石橋を叩きすぎる」と通知表に書かれていた臆病で慎重な私が、
なぜ、起業などという大胆なことができたのかといえば、
「何も知らなかった」からだろうし、
「勢い」と「自惚れ」があったからだろうと思います。
では、もう少し辿って、
「独立」前の、「転職」したキッカケは何だったのか、と言えば
最初の職場が「退屈すぎたから」。
それに尽きます。
何に不満があるのだろう、というぐらい、
たくさんのお給料とお休みがありました。
もし、ほんの少しでも、
その仕事にやりがいを感じていたのだとしたら、
毎日忙しかったら、
「転職する」という選択肢は、なかっただろうと思います。
ありあまる時間と体力は、
考える余白を与えます。
「このままじゃダメな気がする」
そうして、
私はたくさんの時間とお金を「学ぶこと」に費やし、
やがて、周囲の反対を押し切って転職します。
実績も経験もないとき
あるのはガッツと資格ぐらいで、
履歴書には書ききれぬほどの資格を並べ、
全身からは、ガッツが漏れていたと思います。
私の人生で、
最も勢いのあった時期(健全かどうかは別として)と思いますが、
その勢いあまって、
自惚れもそれに拍車をかけて、
私は独立します。
30歳の誕生日のことでした。
あの日の、
真夏の太陽の如く、
私も勢いづいていたな、と思います。
勢いと自惚れと無知と錯覚が、私の背中を押してくれました。
では、「勢い」とは何なのか?
「自惚れ」とは何なのか?といったら、
それは「若さ」の象徴とも言えます。
そして、「無知」もまた、若さゆえ、です。
自分に対する過信、「自惚れ」が、「錯覚」を起こします。
「勢い」、
それを命理学的に言えば、
自分に勢いがある=同気と生気の力量が高い、ということです。
同気とは自分自身のこと、
生気とは自分を応援してくれる力のこと。
今、季節が日に日に「夏の気配」を増しているように、
私たちの人生にも「季節」があります。
季節の移り変わり、
それは私たちの、人生の「勢い」を表しています。
生まれた時の質を表す「基本命」では
私の場合、全く勢いがありません。
が、
20代後半、
人生で初の「勢いのある時代」を経て、
自惚れと錯覚も交えて、起業することになります。
あれから「あっという間」ではなく
20年の月日が流れ、
2020年7月には、
誰も訪れることのなくなった我がサロンに
こんなにも豪華な、
抱えきれぬほどの、
大好きすぎるお花が届きました。
祝20周年
「命式」は一つの景観として読むことができますが、
私の命式のそれは、
私が一番好きなお花でもある「白いバラ」です。
こんなにも、
新しいことに、新しい場所に、新しい人との出会いに、
足が竦む、
膝が震える、
心臓がバクバクする、
汗が止まらない、
血圧が上がる、
夜眠れない、、、
そんな私が、
20年も、
新しいことに挑み続けることができているのは、
「あの日、勢いで始めたから」
そう思います。
「勢いがあるからいい」という
単純なことを言っているわけではないけれど、
「勢いがあるから挑めること」というのは
あるのだろうと思います。
アモエニタスはまもなく
21周年を迎えます。
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